庚申信仰   

2007年 06月 17日

庚申信仰(こうしんしんこう)

 道教の伝説に基づくものである。
 人間の頭と腹と足には三尸(さんし)の虫がいて、いつもその人の悪事を監視しているという。三尸の虫は庚申の日の夜の寝ている間に天に登って天帝に日頃の行いを報告し、罪状によっては寿命が縮められると言われていた。そこで、三尸の虫が天に登れないようにするため、この夜は村中の人達が集まって神々を祀り、その後、寝ずに酒盛りなどをして夜を明かした。これを庚申講という。庚申講を3年18回続けた記念に建立されたのが庚申塔で、今も各地に残っている。
 日本には古くから伝わっていたものと考えられており、『枕草子』にも庚申講の話が登場する。江戸時代に入ってから、民間にも広まった。庚申信仰は今では廃れたが、親睦会などに名前を変えて今でも庚申講を行っている地方もある。

 仏教では、庚申の本尊を青面金剛および帝釈天に、神道では猿田彦神としている。これは、庚申の「申」が猿田彦の猿と結び付けられたものと考えられる。また、猿が庚申の使いとされ、庚申塔には「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿が彫られることが多かった。山王信仰(三猿信仰)もここから生まれたとされている。

十支:庚(こう、かのえ)=金の兄

十二支:申は「呻」(しん:「うめく」の意味)=猿

庚申(かのえさる、こうしん):干支の組み合わせの57番目


三尸
 三尸(さんし)とは、道教に由来するとされる人間の体内にいる虫。
 上尸・中尸・下尸の三種類で、上尸の虫は道士の姿、中尸の虫は獣の姿、下尸の虫は牛の頭に人の足の姿をしている。大きさはどれも2寸である。また、人間が生れ落ちるときから体内にいるとされる。庚申に眠ると体から抜け出し、天帝にその人間の罪悪を告げ、その人間の命を縮めるとされることから、庚申の夜は眠らずにすごすようになった。一人では夜を過ごすことは難しいことから、地域で庚申講とよばれる集まりをつくり、会場を決めて庚申待ちが行われ、回数を重ねると庚申塔という碑が立てられた。

 上尸(じょうし)=彭侯子(ほうこうし)
 中尸(ちょうし)=彭常子(ほうじょうし)
 下尸(げし)=命児子(めいこし)
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by syoya44 | 2007-06-17 11:43

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