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梟陽国人   

2007年 10月 11日

梟陽国人(きょうようこくじん)
  梟陽国は人面で長い唇、黒い体に毛がはえており、踵は反対に反りかえっている。人が笑うのを見て笑う。これを捕らえるには左手に竹の管を持つといい。 (海内南経)

梟陽国人_c0111783_23384752.gif(かんきょのひと)
  南方にカンキョの人がいる。人面で長い唇、黒い体は毛におおわれていて、踵が反りかえっている。人が笑うのを見て笑うのだが、笑うと唇が顔を おおってしまうので、出会ってもすぐに逃げ出せる。(海内経)
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 海内南経と海内経で呼び名が異なるが、その特徴からして同じものの記録であることがわかる。『山海経』の作者は辺境の小数民族のように紹介しているが、その性質からいってサルの一種ではないかと思う。
 このうち、唇が長いこと、良く笑うことは、サルが敵を威嚇するときに見せる表情のことだろう。
 マンドリルなどが、その候補に上がるのではないだろうか。

※『山海経』
 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E6%B5%B7%E7%B5%8C

※『マンドリル』
 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%AB
梟陽国人_c0111783_2349115.jpg

オスの体長80cm程度、尾長9cm程度、メスはオスの半分程度の大きさである。赤い鼻、青い頬、黄色いあごひげという特徴的な顔の模様は、メスよりもオスの方が色鮮やかである。灰色がかった体毛をもつが、尻には毛が生えていない。オスの尻は鮮やかな青紫色をしており、陰茎は赤色で、陰嚢は紫色をしている。このような派手な色彩は、昼間でも暗い熱帯雨林のなかで仲間を見分けるのに役立つと考えられている。梟陽国人_c0111783_0152100.jpg

# by syoya44 | 2007-10-11 23:39

狌狌   

2007年 10月 10日

狌狌(しょうじょう)

  獣がいる。そのかたちは禺(さる)のようで、白い耳があり、伏して歩き、人のように走る。その名はショウジョウ。これを食べると良く走れるようになる。(南山経一の巻)

 ショウジョウは人の名を知る。この獣は豕(いのこ)のようで人面、帝俊を葬った地の西にいる。(海内南経)

 獣がいる。人面で、名は猩猩(しょうじょう)という。 (海内経)
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 『山海経』に登場する『狌狌』はオランウータンだと推測される
※『猩猩』
 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8C%A9%E3%80%85
※『山海経』
 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E6%B5%B7%E7%B5%8C


※『オランウータン』
 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%A6%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%B3
狌狌_c0111783_12422496.jpg

オランウータン 猩々(しょうじょう)は、類人猿の一種。身長115~137㎝で植物食。マレー語で「森の人」を意味する。Orangが「人」、Utanが「森」である。なお、別名にショウジョウがあるが、これは中国の伝説の動物猩猩から来たものである。

他の類人猿がアフリカを生息地とするのに対し、本種は東南アジアのスマトラ島とボルネオ島の熱帯雨林にのみ生息する。現在東南アジアの熱帯雨林は急速に面積を失っており、絶滅が危惧されている。

# by syoya44 | 2007-10-10 12:39

猿神   

2007年 10月 10日

猿神
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
猿神_c0111783_1553363.jpg

猿神(さるがみ)は、日吉神などの太陽神の使者とされる猿の化身、及びそれらが神的な部分を失って妖怪化した物の総称。

猿神信仰
猿が太陽神の使徒としての神格を持った理由は、猿は太陽が昇り始める前に声をあげて騒ぎ出すといわれることから、猿に太陽を抑える役目が与えられたものといわれる。また、昔から蛇や狐と同様に猿もまた農業神のひとつ、もしくは山神などの山に関連する棲む霊的存在と考えられていたらしく、そうした民間信仰や猿の習性が日吉神社の信仰と結びつき、猿神という存在が生まれたと考えられる。

少なくとも7~8世紀には、山神としての猿神信仰は広まっていたようで、中世の頃には日吉神社の使徒としての猿神の地位が確立していたものとされる。


妖怪の猿神
猿神は神の使者とは言え猿の化身であり、無慈悲な面のある猿神もおり、神的な部分を失い妖怪化した物が多いとされる。そうした猿神たちは日本各地の山々に棲み、山神としての地位を振るって人間の生け贄を要求するといわれた。

平安時代後期の説話集『今昔物語集』によると、身長2m以上で、生け贄が捧げられると百匹ほどの猿を引き連れてやって来た。しかし、若い猟師にあっさりと退治されたという。

# by syoya44 | 2007-10-10 01:59

川猿   

2007年 10月 09日

■川猿(かわざる)

 猿と言うよりカワウソや河童などの水辺に棲む妖怪に近い。魚が好きな妖怪。
 ■棲息地 川
 ■食 物 魚
 ■性 格 おくびょう
 ■分 類 河童系
 ■メ モ 狐のように人を化かしたりする。魚の臭気がある。性格は臆病だが、川猿に遭った馬は 疫病にかかって死んでしまう。名前に「猿」とついているが、猿と言うよりカワウソや河童などの水 辺に棲む妖怪に近い。
川猿_c0111783_7224686.jpg


※水木しげるの妖怪ワールド 『妖怪大全集』より引用
 http://www.top-page.jp/site/page/mizuki/complete_works/list/ka003/

# by syoya44 | 2007-10-09 07:23

白面猿猴   

2007年 10月 06日

白面猿猴(はくめんえんこう)

 『封神演義』(ほうしんえんぎ)とは、中国明代に成立した小説。『封神伝』『封神榜』『封神榜演義』ともいう。ちなみに榜とは立て札のことである。
 『封神演義』に登場した珍獣。

 伯邑考が姫昌の幽閉を解くために紂王と妲己に献上した家宝。
 七香車は自動車のようなもので、醒酒氈はこの上に横になるとすぐに酔いが覚める。
 白面猿猴は歌って踊れる世界に1匹だけの白い猿。白猿は妲己に襲いかかったため、おそらく殺されたと思われる。


 多分、「白変種」の「ピグミーモンキー」ではないだろうか。
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※『白変種』 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E5%A4%89%E7%A8%AE
白変種(はくへんしゅ)とは、正常な遺伝情報により、体毛・羽毛・皮膚等が白化した動物の個体をいう。メラニンに係わる遺伝情報の欠損により白化したアルビノとは異なる。 代表的な白変種としては、南アフリカで野生での生存が確認されているホワイトライオンや、インドのホワイトタイガーが有名である。


 【訂正】
 白面猿猴を「ピグミーモンキー」ではないかと書いたが、「シロテテナガザル」の可能性が高い。
 幼児期は白い毛をしている。
白面猿猴_c0111783_714234.jpg

白面猿猴_c0111783_7145625.jpg

※『シロテテナガザル』 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%8A%E3%82%AC%E3%82%B6%E3%83%AB
熱帯雨林に生息している。体長45-90cm。樹上生活者であり、長い腕で「枝わたり」(ブラキエーション)をして林冠を移動して生活する。

1夫1妻で、子供を含めた4頭程度の群れを形成している。テナガザルは歌を歌うことで知られている。主にカップルのオスとメスが交互に叫びあいながら、複雑なフレーズを取り混ぜたデュエットを行うのである。種によっても異なるが、歌は2時間程度続けられることもある。この歌は家族間の絆を深めたり、他の群れに対してなわばりを主張したりすることに役立っていると考えられる。この歌い方は、種によってそれぞれ特色があるため、歌を聞き分けることにより、種の判別が可能である。

# by syoya44 | 2007-10-06 01:17