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北限のサル、農作物被害なら捕獲   

2007年 10月 02日

※東奥日報 2007年10月2日(火) より転載
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2007/20071002111914.asp

 国の天然記念物「北限のサル」の管理指針となる「特定鳥獣保護管理計画」の見直し案を検討している下北半島ニホンザル対策評価科学委員会(委員長・青井俊樹岩手大学農学部教授)は一日、県が本年度末に策定する第二次管理計画案について協議し、農作物に被害を与えるサルを新たに捕獲対象とすることを了承した。現在の管理計画では、人間に危害を与えるサルに限り捕獲可能だったが、サルの増加や住民の要望を背景に、来年度からは捕獲のハードルが下げられることが確実となった。

 同日、県庁で開かれた科学委員会には、専門家や行政の担当者で構成させる委員と、県や市町村の関係者ら約二十人が出席。非公開で会議を行った。

 終了後、青井委員長は報道陣の取材に対し「これだけ農作物被害が発生して、住民の苦情が出ている現状では、捕獲はやむを得ないと感じている。他の委員からの反対意見も出なかった」と述べた。

 また、農作物被害を与える群れザルを対象に、捕獲することで群れの大きさを調整する「個体数調整」を認めたが、群れ全体の捕獲には慎重な意見が相次いだという。

 一方、市町村の捕獲申請に対する判断は、これまで科学委員会の協議が必要だったが、市町村に委ねることとした。

 現在の管理計画は二〇〇四年度から実施。北限のサルと人間の共存を目指して、人的被害を与えたサルの捕獲を認め、同年度、天然記念物指定後としては初めてサル十三匹が捕獲、薬殺処分された。

 しかし、県自然保護課の調査によると、同計画の策定段階では千匹前後だった下北半島のニホンザルが、〇五年度には千三百二十三匹に増加。むつ市や大間、佐井、風間浦の各町村で畑を食い荒らす被害が絶えず、農作物被害を与えたサルの捕獲も認めるよう住民の要望が高まっていた。

 県は科学委員会の意見を基に第二次管理計画案を作成し、十月下旬にも開く下北半島ニホンザル保護管理対策協議会に提出。県民の意見を聴きながら、来年二月の県環境保全審議会に諮問する予定だ。
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by syoya44 | 2007-10-02 14:21